現在もなお続いている放射能汚染。
なんとか早く収まってほしいものです。




そんななか神奈川県南足柄市で採取した「足柄茶」の生葉から
暫定基準値を超す放射セシウムが検出されたニュースは本当にショックでなりません。


当店では足柄茶の取り扱いはございませんが、お茶で商売をさせていただいている身として
現地の生産者や茶業関係者のことを考えると本当に胸が痛みます。
 



さて、これを受けて隣の静岡県でも茶の放射能調査が実施されました。
茶の環境放射能調査結果
茶の放射能調査結果(第2報)
茶の放射能調査結果(第3報)
 

当店で使用しているのは、第2報にある川根本町のお茶です。
調査結果は以下のとおりです。

放射性ヨウ素:検出されず

放射性セシウム 
生葉 :61.87Bq/kg
飲用茶:4.29Bq/kg

※暫定規制値(飲用茶は準用値):生葉500 Bq/kg、飲用茶200 Bq/kg


以上のことから、静岡県では

「食品衛生法の規定に基づく暫定規制値及び準用値を下回り、
健康への影響を心配するレベルでなく、問題がないことを確認いたしました。」



と発表し、県知事が安全宣言を出しています。

また川根本町でも、安心・安全な山のお茶 川根茶キャンペーンを実施するなどしています。







と、ここまでが行政からの情報です。




当店ではお客さまの安心のためにもさらなる情報開示が必要と考えました。

気になるのは、測定したデータが「生葉」と「飲用茶」という事。
消費者の皆様が実際に手に取るのは、加工済みの乾燥したお茶なはずです。
水分が飛んだお茶は、セシウムが濃縮され生葉よりも5倍程度高くなると考えられています。

たしかに、飲用茶でのセシウムは低い値が出ているので問題ないのかもしれませんが、
せめて乾燥したお茶の状態で、暫定基準値の500Bq/kgを下回ってほしいものです。



 
ということで、当店では独自に検査機関に川根本町のお茶(加工済みの乾燥した状態)を放射能測定に出しました。

その結果は以下のとおりです。


放射性ヨウ素 ヨウ素131 不検出

放射性セシウム セシウム134 162Bq/kg
セシウム137 182Bq/kg  
合計 344Bq/kg 



 暫定基準値の500Bq/kgを下回りました。
 また、震災前の日本の輸入食品の規制値370Bq/kgも下回りました。
 静岡県の調査結果のとおり、実際に皆様が口にする飲用茶はさらに低くなります。
 

これを踏まえて当店では静岡県のお茶の提供を継続させていただこうと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。